気がついたら、ボスフォラス海峡を渡り終えて、バスは小アジアの大地を疾走していた。
数時間ごとに休憩があり、エコノミー症候群防止のために下車しては体を動かし、車中にありては夢うつつ。眠っては起き、起きては眠って、やがて夢と現実との境界線があやふやになっていった。
3日目 am5:30前。
何度目かの休憩の時、夢から現実へ戻ってきた。
バスを降りると、遠く、荒野の地平線がかすかに赤く色づいている。サービスエリアの周りには何もない。時折、自動車が通り過ぎるのみだ。静謐の中で、何年かぶりの御来光を見た。
荒野にあるサービスエリアといえども、飲み物や軽食・お菓子・ぬいぐるみ(かわいくないw)・土産物とさまざまなものが売られている。しかしながら、バスに戻ればチャイやコーヒーなどの飲み物、おやつが支給される。トイレ休憩のために下車する人がほとんどだ。

バスは再び走り出す。
アヴァノスに着き、ギョレメ村へ行くため、ミニバスに乗り換える。この辺りは、すでにカッパドキアなのだ。
カッパドキアは世界遺産にも登録され、トルコ観光の白眉とされるところだ。日本からの観光ツアーにも必ず入っているところだが、地図で確認すると「カッパドキア」という地名は掲載されていない。どうやら現在のカッパドキアというのは公式名称ではなく、「カッパドキア=奇岩の観光地一帯」を指すようだ。

ギョレメ村に着き、宿泊先に荷物を置き、宿泊手続きを終えると観光ツアーに参加。
なんといっても、カッパドキアは広く見どころも多い。効率的に巨大キノコのような奇岩を見てまわるには、ツアーに参加するのがよい。
カッパドキア南部の観光で、最初に訪れたのはデリンクユ地下都市。
デリンクユ地下都市は、深さ85m、地下7層。収容人数5000人ともいわれ、ここから北へ10km程行ったところにあるカイマルク地下都市と共に規模の大きい地下都市だ。
細い階段を下り、薄暗い地下へ足を進めると、焼けるような太陽の照りつく地上と違って内部はひんやりと涼しい(冬は温かい、とは想像できませんなぁ。。。)

細い道、低い天井、薄暗い空間にもかかわらず、すたすたと歩を進められるのは、イスラム教圏ではめずらしくも石油産出に恵まれないこの国が、観光立国として地下都市内に電球を配線していればこそだろう。
しかし、一たび電気を消してしまえば、そこは漆黒の闇。昔のことであるから、ここに住んでいた人々は蝋燭などで足元を照らしていたのだろうが、それでは足元を照らすのが精いっぱいで。そろりそろりという、かなりゆっくりな歩き方にならざるをえない。
敵から身を守るためにせよ、人里離れたところで瞑想に耽るためにせよ、日常生活は大変だったろう。
また、ツルハシやノミで凝灰岩層を削り、厨房・貯蔵室・教会などの部屋を作り、空調装置まで作っているのには驚いた。
水は、水脈に達するまで凝灰岩層を掘りつづけた井戸水を使っていたという。
それ故にこの地下都市は「デリンクユ=深い井戸」と呼ばれるのだ。

下の写真は地下都市から地上の光を見たところ。
ずいぶんと深部まで下りたが、それでも観光客用に公開されているのは一部であり、いまだに調査が続いているという。そしてこの地下都市は、カイマルク地下都市とも続いている可能性があるらしい。今後の調査結果が楽しみだw
続いてデリンクユ地下都市から西へ30km程行ったところにあるウフララ渓谷を逍遥。

谷底には乾季ゆえに水量が減っているものの、清流が流れ、小魚が夏の涼を楽しんでいる。

ウフララ渓谷は断崖に挟まれた谷が10km以上も続くところだ。所々に修道士が隠遁生活をおくったという岩窟教会や住居跡が残っており、ビザンティン時代を偲ばせているものの・・・

どこまで行っても両側は断崖絶壁の風景が続き(これはこれで見事な自然美なのですが^^;)、足を止めては野に咲く花や、樹下教会や絶壁に目をむけ、てくてくのろのろと散歩を楽しむ。
渓谷の一角に設けられたレストランで食事を取り、セリメ渓谷へ
ウフララ渓谷では谷間へ歩を進めたが、セリメ渓谷では急傾斜の崖の上へ歩を進める。
サンダルなどの軽装では足に優しくない(厚底の運動靴がよろし)セリメ渓谷は、その昔、ギリシア正教徒が隠遁・瞑想に耽るために住んだところだという。

セリメ渓谷よりウフララ渓谷を遠望。
セリメはかつてスターウォーズの舞台として使われたことがあるそうな。
映画自体をじっくりと見たことがないのでなんともいえないが、ここから見る景色はとても同じ地球上とは思えない、どこか別の世界なのではないかと思わずにはいられなかった。
ま、それ故に宇宙モノ映画の舞台に選ばれたのでしょうけれどw
Pigeon Valley(鳩の胸の渓谷)で奇岩を眺め、なだらかな波を描く岩々をRose Valley(薔薇の渓谷)より眺める。このゆるやかな波打つ岩々が数万年後には尖がったキノコの岩となるのだ。
ちょっと信じられないが、おそらく事実であろう。というのも、残念ながらそこまで長く生きていないので、確信を持って断定はできないのダ。。。
夕刻、ギョレメ村のPeri Hotelに戻り、ホテルの中庭にて果物を食しつつ、ポエ爺と談笑していると近づいてくる影がある。
オーナーのハリスさんだ。
各々自己紹介をし、ハリスさんも談笑に加わる。
手相占いをよくするというハリスさんによると、Myrthaは「とても優しい人」「一生独身か、1〜2年の間に結婚し、子供をもうける」とのこと。
いやはや何ともナントモ・・・
これからの旅路、まだまだ波乱が起こりそうですなぁ。。。
※トルコ旅行ひとくちメモ
カッパドキアの景観が「キノコの奇岩」になったのは、6000万年前にタロウス山脈が隆起したことによるそうな。これによって、周辺の火山が噴火し、長期にわたって火山灰を堆積させ、やわらかい凝灰岩層となった。この凝灰岩層に流れこむ雨水や風雪が、摩訶不思議なキノコの岩々を作り出している。そして、この風化は現在進行中であり、Rose Valleyで見た風景も、やがては鋭くとがったキノコの奇岩になるというわけだ。
なお、ギョレメ村にはこの奇岩をくりぬいて作られた洞窟ホテル(プチ・ホテル)が多い。
数時間ごとに休憩があり、エコノミー症候群防止のために下車しては体を動かし、車中にありては夢うつつ。眠っては起き、起きては眠って、やがて夢と現実との境界線があやふやになっていった。
3日目
何度目かの休憩の時、夢から現実へ戻ってきた。
バスを降りると、遠く、荒野の地平線がかすかに赤く色づいている。サービスエリアの周りには何もない。時折、自動車が通り過ぎるのみだ。静謐の中で、何年かぶりの御来光を見た。

荒野にあるサービスエリアといえども、飲み物や軽食・お菓子・ぬいぐるみ(かわいくないw)・土産物とさまざまなものが売られている。しかしながら、バスに戻ればチャイやコーヒーなどの飲み物、おやつが支給される。トイレ休憩のために下車する人がほとんどだ。

バスは再び走り出す。
アヴァノスに着き、ギョレメ村へ行くため、ミニバスに乗り換える。この辺りは、すでにカッパドキアなのだ。
カッパドキアは世界遺産にも登録され、トルコ観光の白眉とされるところだ。日本からの観光ツアーにも必ず入っているところだが、地図で確認すると「カッパドキア」という地名は掲載されていない。どうやら現在のカッパドキアというのは公式名称ではなく、「カッパドキア=奇岩の観光地一帯」を指すようだ。

ギョレメ村に着き、宿泊先に荷物を置き、宿泊手続きを終えると観光ツアーに参加。
なんといっても、カッパドキアは広く見どころも多い。効率的に巨大キノコのような奇岩を見てまわるには、ツアーに参加するのがよい。
カッパドキア南部の観光で、最初に訪れたのはデリンクユ地下都市。
デリンクユ地下都市は、深さ85m、地下7層。収容人数5000人ともいわれ、ここから北へ10km程行ったところにあるカイマルク地下都市と共に規模の大きい地下都市だ。
細い階段を下り、薄暗い地下へ足を進めると、焼けるような太陽の照りつく地上と違って内部はひんやりと涼しい(冬は温かい、とは想像できませんなぁ。。。)

細い道、低い天井、薄暗い空間にもかかわらず、すたすたと歩を進められるのは、イスラム教圏ではめずらしくも石油産出に恵まれないこの国が、観光立国として地下都市内に電球を配線していればこそだろう。
しかし、一たび電気を消してしまえば、そこは漆黒の闇。昔のことであるから、ここに住んでいた人々は蝋燭などで足元を照らしていたのだろうが、それでは足元を照らすのが精いっぱいで。そろりそろりという、かなりゆっくりな歩き方にならざるをえない。
敵から身を守るためにせよ、人里離れたところで瞑想に耽るためにせよ、日常生活は大変だったろう。
また、ツルハシやノミで凝灰岩層を削り、厨房・貯蔵室・教会などの部屋を作り、空調装置まで作っているのには驚いた。
水は、水脈に達するまで凝灰岩層を掘りつづけた井戸水を使っていたという。
それ故にこの地下都市は「デリンクユ=深い井戸」と呼ばれるのだ。

下の写真は地下都市から地上の光を見たところ。

続いてデリンクユ地下都市から西へ30km程行ったところにあるウフララ渓谷を逍遥。

谷底には乾季ゆえに水量が減っているものの、清流が流れ、小魚が夏の涼を楽しんでいる。

ウフララ渓谷は断崖に挟まれた谷が10km以上も続くところだ。所々に修道士が隠遁生活をおくったという岩窟教会や住居跡が残っており、ビザンティン時代を偲ばせているものの・・・

どこまで行っても両側は断崖絶壁の風景が続き(これはこれで見事な自然美なのですが^^;)、足を止めては野に咲く花や、樹下教会や絶壁に目をむけ、てくてくのろのろと散歩を楽しむ。
渓谷の一角に設けられたレストランで食事を取り、セリメ渓谷へ
ウフララ渓谷では谷間へ歩を進めたが、セリメ渓谷では急傾斜の崖の上へ歩を進める。
サンダルなどの軽装では足に優しくない(厚底の運動靴がよろし)セリメ渓谷は、その昔、ギリシア正教徒が隠遁・瞑想に耽るために住んだところだという。

セリメ渓谷よりウフララ渓谷を遠望。

セリメはかつてスターウォーズの舞台として使われたことがあるそうな。
映画自体をじっくりと見たことがないのでなんともいえないが、ここから見る景色はとても同じ地球上とは思えない、どこか別の世界なのではないかと思わずにはいられなかった。
ま、それ故に宇宙モノ映画の舞台に選ばれたのでしょうけれどw
Pigeon Valley(鳩の胸の渓谷)で奇岩を眺め、なだらかな波を描く岩々をRose Valley(薔薇の渓谷)より眺める。このゆるやかな波打つ岩々が数万年後には尖がったキノコの岩となるのだ。
ちょっと信じられないが、おそらく事実であろう。というのも、残念ながらそこまで長く生きていないので、確信を持って断定はできないのダ。。。

夕刻、ギョレメ村のPeri Hotelに戻り、ホテルの中庭にて果物を食しつつ、ポエ爺と談笑していると近づいてくる影がある。
オーナーのハリスさんだ。
各々自己紹介をし、ハリスさんも談笑に加わる。
手相占いをよくするというハリスさんによると、Myrthaは「とても優しい人」「一生独身か、1〜2年の間に結婚し、子供をもうける」とのこと。
いやはや何ともナントモ・・・
これからの旅路、まだまだ波乱が起こりそうですなぁ。。。
※トルコ旅行ひとくちメモ
カッパドキアの景観が「キノコの奇岩」になったのは、6000万年前にタロウス山脈が隆起したことによるそうな。これによって、周辺の火山が噴火し、長期にわたって火山灰を堆積させ、やわらかい凝灰岩層となった。この凝灰岩層に流れこむ雨水や風雪が、摩訶不思議なキノコの岩々を作り出している。そして、この風化は現在進行中であり、Rose Valleyで見た風景も、やがては鋭くとがったキノコの奇岩になるというわけだ。
なお、ギョレメ村にはこの奇岩をくりぬいて作られた洞窟ホテル(プチ・ホテル)が多い。










