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一つ詩を作らうか

この度、現代日本に於いて漢詩研究の第一人者といえる石川忠久氏の手によって、大正天皇の漢詩集が刊行された。喜ばしいかぎりである。


漢詩人大正天皇

  書  名: 漢詩人 大正天皇~その風雅の心~
  版  次: 初版第1刷
  著  者: 石川忠久
  出版者: 大修館書店
  出版地: 東京都
  出版年: 2009.12.20
  形  態: 222p,19cm
  I S B N: 978-4-469-23258-5
  価  格: ¥1600+税


  t1.カンシジン タイショウテンノウ t2.ソノ フウガ ノ ココロ
  a1.イシカワ タダヒサ s1.漢詩 分類番号919.6





~目次~

はじめに
  小倉山に遊ぶ

"詩人"天皇の誕生
  新春偶成
  目黒村を過ぐ

三島のてほどき
  田母沢園に遊ぶ
  桜花
  梅雨
  池亭に蓮花を観る
  江上に馬を試む
  亀井戸
  戴叔倫の春怨詩を読む
  涼州詞に擬す
  老将
  巌上の松
  晩秋山居
  晴軒読書

皇太子の青春
  遠州洋上の作
  夢に欧州に遊ぶ
  欽堂親王の別業を訪う
  布引の瀑を観る
  三島の駅
  三島嘱目
  海浜所見
  墨堤
  夏日 嵐山に遊ぶ

巡啓の中で
  千代の松原
  箱崎
  舞鶴軍港
  呉羽山に登る
  琵琶湖
  新冠牧場

律詩を作る
  大谷川にて魚を捕らうるを観る
  宇治に遊ぶ
  初秋偶成
  松島に遊ぶ
  葉山即事
  偶成

古詩の面白味
  皇后の宮 台臨し 男を生むを賀するに謝し奉る
  沼津離宮にて皇后陛下に謁す
  吾が妃 松露を南邸に采り、之を晩餐に供す、因りて此の作有り
  泰宮を鎌倉離宮に訪う
  富美宮泰宮両妹を鎌倉離宮に訪う
  三月二十日、大崩に遊び雨に遇いて帰る
  玉川にて漁を観る
  園中即事

時事を詠う
  陸軍中佐副島安正の事を聞く
  青森聯隊の惨事を聞く
  乃木希典の花を惜しむ詞を読みて感有り
  日本橋
  慰問袋
  南洋諸島
  海軍の南洋耶爾特島を占領するを聞く

折々のうた
  球戯場にて田内侍従長酒気を帯ぶ、戯れに此を賦す
  戯れに矢沢楽手に示す
  階前所見
  墨田川
  葉山南園にて韓国皇太子と同に梅を観る
  明治戊申 将に山口・徳島二県を巡視せんとし、四月四日東京を発す、韓国皇太子送りて新橋に至る、喜びて賦す
  吾が妃、草を郊外に摘む、因りて此の作有り
  春蔬を採る
  高松宮に示す
  秋夜読書
  竹陰読書
  秋夜即事
  新秋
  学習院の学生に示す
  葉山偶成

詠物と題画
  西瓜
  梨を詠ず
  海を詠ず
  木曾の図
  農家の図
  海上にて鼇を釣るの図
  宇治茶園の図
  宇治蛍橋を撲つの図
  見延山の図

終わりに
  大正天皇年譜
  御製詩 詩題索引


弊日記を御覧の読者諸氏は「大正天皇」というと、どのようなことを連想されるであろうか?病弱な天皇?議会での遠眼鏡事件?
意外なことに思われるかも知れないが、大正天皇はその短いご生涯に1369首の漢詩を遺され、その数は実に歴代天皇第一位にあたるという(ちなみに歴代天皇第2位は後光明天皇の98首、第3位は嵯峨天皇の97首であるそうな)。
大正天皇が漢詩を作るきっかけとなったのは、明治29年に漢学者・三島中洲(二松学舎大学の創設者)が東宮侍講となって以来、三島の手ほどきによるものだという。

石川氏によると、昭和23年12月25日に大正天皇御集刊行会によって公刊された『大正天皇御製詩集』は宮内庁書陵部に蔵されている『大正天皇御集』と比べて多少の字句の異同があり、今回、この『漢詩人大正天皇』を刊行するに当たり、公刊本と原作の字句の異同がある場合は全て紹介したとのこと。
この『大正天皇御製詩集』の時に添削された字句の異同が漢詩習作者にとっては、どのように漢詩を作っていくかという点で非常に勉強になった一冊でもあり、大正天皇の短命を残念に思った一冊でもあった。もちろん、漢詩を鑑賞するという意味でも十二分に楽しめる一冊である。

コメント

大正天皇って、ほんとに印象薄かったけど、なるほど~。そういう一面があったんですねえ。

漢詩の推敲過程も読めるというのは、確かにちょっと興味あります。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

>かま猫さん

まさに「意外な一面」ですよねw
お手空きの際にでも一読あれ♪

>匿名希望さん

Amazonから購入可能ですので、一読あれ♪
きっとこれを読めば御家族も日本の天皇に対する認識が変わってくるでしょうねw

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